2022年1月1日土曜日

新年(2022年)のご挨拶

 皆様、2022年(令和4年)明けましておめでとう御座います♪

今年こそは、新型コロナウイルス感染症の問題が、世界的に収束して欲しいですね。この2年間、部屋には防弾チョッキ類を中心に、数多くの射撃検証用の品物が、段ボール箱で積み重なり、その時を待っています。

中村泰氏から届いた年賀状
写真:中村泰氏から届いた年賀状
添付写真は、以前、警察庁長官狙撃事件の真犯人を名乗る、中村泰さんから私に届けられた年賀状で、ボールペンを使い「謹賀新年 旧年中はいろいろと興味深い話題を提供していただきました 今年もよろしくお願いします」と、書いてあります。

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2021年9月1日水曜日

警察庁長官狙撃事件の真犯人との手紙

この数年、2010年に未解決で公訴時効を迎えた、1995年発生の【警察庁長官狙撃事件】の真犯人を名乗る、中村泰氏への取材を続けてきましたが、先日、遂に差出した手紙が「不在」にて返戻されて来ました。…中村さん、今まで沢山の質問に答えて頂き、本当に有難うございました。

中村泰氏との手紙とバッジ
写真:中村泰氏との手紙とバッジ 

もしもご関係者の中で、中村さんの近況など情報をお持ちの方が居られましたら、HPに記載のメールアドレスや、TwitterのDM、若しくは電話にて、ご連絡をいただけると幸いです。

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2021年1月1日金曜日

新年(2021年)のご挨拶

皆様、2021年(令和3年)明けましておめでとうございます!

我々海外渡航班(?)はこの1年間実弾射撃ができず、まだまだ堪え忍ぶ時間が続きますが、サバイバルゲームやFPSゲームのように、新型コロナウイルス感染症対策向きの競技を上手に楽しみながら、今年も頑張っていきましょう!

写真:実銃 M3A1 Grease Gun(米国の射撃場にて)

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2020年1月2日木曜日

銃撃事件ファイルが発売

2019年12月15日に、銃器評論家兼ジャーナリストの津田哲也氏の著書【銃撃事件ファイル − 平成を震撼させた殺意の凶弾】が、若葉文庫より発売されました。

銃撃事件ファイル − 平成を震撼させた殺意の凶弾
写真:銃撃事件ファイル − 平成を震撼させた殺意の凶弾

この本の中で掲載している写真の一部を提供、協力させていただけましたので、ぜひ読み進めながら『画像提供:ガンズリサーチ』を見つけてください♪ Amazonの商品ページはこちらからどうぞ。

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2019年9月7日土曜日

NRAを国内テロ組織に認定

2019年9月3日火曜日、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市議会で、全米ライフル協会(NRA)を「Domestic Terrorist Organisation (ドメスティック・テロリスト・オーガニゼーション)」日本語で『国内テロ組織』と認定する決議案が可決されました。

写真:National Rifle Association of America
写真:National Rifle Association of America

銃乱射事件など止まない被害から、銃器の所有を推進している団体を、公的かつ正式に厳しい表現で非難する形でしょうか。これが他市他州へと大きく広まっていけば変わってくるかもしれませんね。最近ではウォルマートなど大手スーパーマーケットも、銃器弾薬類の販売を制限すると発表しています。

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2019年6月1日土曜日

HS2000

今回のこぼれ話は、スプリングフィールドXDの第1世代モデルに当たる、HS2000自動式拳銃。

写真:スプリングフィールドHS2000
写真:スプリングフィールドHS2000
こうした海外実弾射撃場のレンタルガンでは、なかなかお目にかかれない珍しいモデルですが、近年のものと違和感なく使えました。使用弾薬は.40S&Wのフラットノーズ・フルメタルジャケットで、距離は10ヤードから15ヤード程度です。

動画をご覧ください。※YouTubeでの視聴はこちらから。


グローブを着用しながらも真面目に射撃した前半の50発(動画)は、普段の撮影射撃と比べればずっと集弾できましたが、ダブルタップを織り交ぜた後半の50発(写真)では、その2発目が下へ大きく外れました。

写真:ダブルタップ射撃後の的
写真:ダブルタップ射撃後の的
射撃はしても練習を行わない私には、習得が困難な技術ですね(笑)

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銃弾対デニム生地

今回のこぼれ話は、ジーンズの防弾性について。

写真:72枚重ねたデニム生地
写真:72枚重ねたデニム生地
20cm四方に裁断した軽量で伸縮性のあるデニム生地を72枚重ね、およそ3.5mの距離から、.38スペシャル弾薬で重量130グレインのフルメタルジャケット弾頭を、銃身長4インチの回転式拳銃(リボルバー)で発砲する実験。

動画をご覧ください。※YouTubeでの視聴はこちらから。


厚さにして約4cm、重さ740gになる生地も、まるで何の抵抗も無かったかの様に貫通した事から、例え厚手のものを用いたとしても、相当の枚数を重ねなければ停弾には至らない事と、ケブラーなどの防弾繊維がいかに強いのかが判った。

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ブラウンベス

今日のこぼれ話は、古式銃に当たる先込め式(前装式)のマスケット銃について。

写真:.75口径マスケット ブラウンベス
写真:.75口径マスケット ブラウンベス
今から250年以上も前、1762年に製造された.75口径のフリントロック式マスケット銃『ブラウンベス』を、現在に精巧に再現されたもの。銃身が約1mと長く、全長では約1.5mにも及ぶ。

写真:使用する紙薬包と火打ち石
写真:使用する紙薬包と火打ち石
1回分の発射薬(黒色火薬又は代替火薬)と鉛の弾丸を包んだ紙薬包は、火縄銃(マッチロック式マスケット銃)で用いる早合と同じ役割を持つ。容器内の右上にあるのがコックに挟むフリント(火打ち石)で、右下は他のモデルで使用する.44口径の弾丸。

動画をご覧ください。※YouTubeでの視聴はこちらから。


現代に広く使われる代替火薬は、元来の黒色火薬に比べ穏やかかつ安定した燃焼パフォーマンスを見せる。今回は不発(発射薬に引火しない事)を防止するために火皿の点火薬を多めに盛っているが、これを適量化すれば発砲までの間(タイムラグ)はまだ縮める事ができる。

発砲時の反動は大きくも柔らかく、文字で表すならば「ボウンッ」といった印象だ。

写真:.50口径と.75口径で撃ち抜いた的
写真:.50口径と.75口径で撃ち抜いた的
現代銃で最大級といえる.50口径(.500S&W弾薬)で空けた弾痕も、この.75口径と並べては小さく見えてしまう。

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2019年1月29日火曜日

バンプストックが規制へ

今日のこぼれ話は、2018年12月に米国内で規制対象にする事が発表された『バンプファイアーストック(通称バンプストック)』について。

バンプファイアーストック(Bump Fire Stock)とは、グリップと一体となったストックを銃のフレームへ固定せず前後に可動させる事によって、指を動かすよりも速く(連続的に)トリガーを引けるというもので「スライドファイアー」とも呼ばれる。

画像:バンプファイアーストックの構造
画像:バンプファイアーストックの構造
報道では「連射装置」や「全自動化(フルオートマチック化)」と表現される事もあるが、半自動(セミオートマチック)機構に変わりはなく、1回の引きで発射されるのは1発のみ、あくまで銃本体を前後させて強引にトリガーを速く(連続的に)引くだけだ。

写真:犯行現場となったマンダレイベイ・カジノホテル
写真:犯行現場となったマンダレイベイ・カジノホテル
今回の規制は、2017年10月1日に同国のネバダ州ラスベガスにて発生した事件が大きく影響しているだろう。

写真:事件後のラスベガス・ウェルカムサイン
写真:事件後のラスベガス・ウェルカムサイン
犯人は複数の自動小銃にこのバンプファイアーストックを装着し、カジノホテルの32階客室の窓から地上のコンサート会場の群衆(観客)へ向けて乱射した。その結果58人もの死者と500人を超える負傷者を出し、米国史上最悪の銃乱射事件となった。

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鉄板に対する跳弾実験

今日のこぼれ話は、実銃及び実弾による跳弾角度の低さを、3mm厚の鋼板(スチールプレート)と1cm角の方眼紙を用いて行なった実証実験について。

9x19mm弾薬のグロック17(Gen3)自動式拳銃を使用し、重量115グレインのフルメタルジャケット弾頭と、同じく重量115グレインのジャケテッドホローポイント弾頭を、立ち位置を変えながら順に5回ずつ発砲した。

動画と写真をご覧ください。※YouTubeでの視聴はこちらから。


弾頭形状や立ち位置(入射角)に関わらず、何も鋼板を引っ掻くような極めて低い角度(反射角)で跳弾したのが見て取れる。壁ならばその面に沿うように、地面ならばまるで這うように飛び散った事になり、その場に伏せるという回避行動の危険性も考えなければならないだろう。

写真:鋼板の弾痕
写真:鋼板の弾痕
立ち位置は大雑把ではあるが、およそ25度と35度からの発砲(入射角)に対し、鋼板から直角に取り付けた方眼紙に空いた弾痕は、潰れ砕けた破片を含めても全て5cm以内に収まっており、その反射角はおよそ5度に相当している。

写真:方眼紙に空いた跳弾痕
写真:方眼紙に空いた跳弾痕
次の写真は、鋼板の代わりに鏡を設置して同条件を再現し、そこへレーザーポインター式のトレーニングピストルを照射したもの。もしも銃弾が入射に対して等しい角度で反射(跳弾)するならば、方眼紙の中央付近(13cm辺り)に穴を空けていただろう。

写真:鏡とレーザー照射による再現
写真:鏡とレーザー照射による再現
今回の実験結果で、弾頭形状の違いに大きな差は見られなかった事から「ホローポイントならばフルメタルジャケットのような跳弾は起こらない」といった油断は禁物である事が明らかになった。

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2019年1月27日日曜日

キャリコ M950

今日のこぼれ話は、螺旋状に50発から100発もの弾薬を貯えられる弾倉(ヘリカルフィードマガジン)を持ち、その奇抜な外観から映画やアニメ、ゲーム等にも登場している『Calico M950(Liberty 3)』9x19mmの半自動式拳銃(セミオートマチックピストル)について。

※筆者の射撃動画と写真をご覧ください。YouTubeで視聴される場合はこちらから。


「頻繁にジャム(装填又は排莢不良)を起こす」ことでも有名なキャリコモデルだが、この射撃中には1度も起こすこと無く快適そのものだった。筆者の経験に限れば、現代主流であるセンターファイアー式カートリッジ(9x19mm)ではなく、形状からジャムを起こし易いリムファイアー式カートリッジ(.22LR)において上手く作動しない、といった印象だ。

写真:キャリコ M950 半自動式拳銃
写真:キャリコ M950 半自動式拳銃
弾薬は他と変わらず給弾口(フィードリップ)から込めていくが、弾倉後端にあるハンドルを回してテンションを掛けるため、力を使わず楽に行える。また照門(リアサイト)もこの弾倉上部に付いており、照準するに難は無い。
フレームをはじめ多くに樹脂を使用し大きさに対して軽量、さらに構造から反動の制御も容易と優れる一方で『拳銃』に求められるものからは遠退いた、まさに一長一短のモデルと言えよう。

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餃子の王将社長射殺事件

今日のこぼれ話は、未解決で5年を経過した『餃子の王将社長射殺事件』について。

画像:イタリア製の小型な自動式拳銃と被害者の被弾箇所
画像:イタリア製の小型な自動式拳銃と被害者の被弾箇所
この事件が発生したのは、2013年12月19日木曜日の午前5時46分頃、まだ暗く小雨の降る早朝だった。普段通りに自身が運転する車で出社した被害者(当時社長)は、車外へ出たところを待ち伏せしていた何者かから銃撃に遭い倒れた。

写真:被害者が倒れた場所には後に植込みが置かれた
写真:被害者が倒れた場所には後に植込みが置かれた
凶器となったのは、イタリア製の.25口径自動式拳銃及びアメリカ製の.25ACP弾薬。至近距離から発砲された4発全てが命中しているが、該当するモデルの弾倉容量は6発から10発が多いため、犯人は銃の中に2発から6発の弾薬を残して逃走した可能性が高い。

※次の動画は、筆者が海外にて行なった.25口径拳銃の検証射撃。YouTubeで視聴する場合はこちらから。


片手で握った上で照準をせずとも、距離が近ければ成人男性の上半身に集弾させる事は難しくないため、それだけで「プロの仕業」とは言えない。盗難バイクの準備や逃走経路など、恐ろしさはその計画性の高さにあるだろう。

写真:捜査本部が設置された京都府の山科警察署
写真:捜査本部が設置された京都府の山科警察署
この事件が解決する事を願っています。

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