今日のこぼれ話は、実銃及び実弾による跳弾角度の低さを、3mm厚の鋼板(スチールプレート)と1cm角の方眼紙を用いて行なった実証実験について。
9x19mm弾薬のグロック17(Gen3)自動式拳銃を使用し、重量115グレインのフルメタルジャケット弾頭と、同じく重量115グレインのジャケテッドホローポイント弾頭を、立ち位置を変えながら順に5回ずつ発砲した。
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弾頭形状や立ち位置(入射角)に関わらず、何も鋼板を引っ掻くような極めて低い角度(反射角)で跳弾したのが見て取れる。壁ならばその面に沿うように、地面ならばまるで這うように飛び散った事になり、その場に伏せるという回避行動の危険性も考えなければならないだろう。
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写真:鋼板の弾痕 |
立ち位置は大雑把ではあるが、およそ25度と35度からの発砲(入射角)に対し、鋼板から直角に取り付けた方眼紙に空いた弾痕は、潰れ砕けた破片を含めても全て5cm以内に収まっており、その反射角はおよそ5度に相当している。
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写真:方眼紙に空いた跳弾痕 |
次の写真は、鋼板の代わりに鏡を設置して同条件を再現し、そこへレーザーポインター式のトレーニングピストルを照射したもの。もしも銃弾が入射に対して等しい角度で反射(跳弾)するならば、方眼紙の中央付近(13cm辺り)に穴を空けていただろう。
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写真:鏡とレーザー照射による再現 |
今回の実験結果で、弾頭形状の違いに大きな差は見られなかった事から「ホローポイントならばフルメタルジャケットのような跳弾は起こらない」といった油断は禁物である事が明らかになった。
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